占いマニア

・ 奇形生物育成機関 ── または××実験研究所。 その建物は国が定めた特定の人物しか入れない。 研究員番号0026 ── つまり私は26人目の新人研究員である。 私は【自身の顔写真と研究員番号が印刷してあるチップカード】をカードリーダーに翳す。 読み込んだ音がした後ぷしゅうううぅ、と重厚な扉が開き 私の影は白い煙に巻かれた。 ・ 「オカエリナサイ。(ruby:0 0 2 6:ゼロゼロトゥーシックス)」 スピーカーからXの声が聞こえてくる。 Xと言うのはこの機関で研究員のデータを纏めている人工知能のことである。 また彼はその他にも奇形生物の育成にも携わっていて、ここで働く者で知らない人は居ない。 「キョウカラアナタニハ、ニュープログラムヲジッコウシテモライマス」 「ソノナモ……」 「シン・キケイセイブツイクセイイイン」 Xがそう言ってプツン、と放送が切れた。 私の前のモニターには01号室に行けと言うかのように、その場所にだけ緑のランプが灯されている。 ・ ENDは全部で0007個あります。 貴方は無事にこの研究所の闇を解き明かせるでしょうか。