占いマニア

「クソッ！！」 ビルの上から、建物の中から、路上一帯から 特殊能力者へ送る声援が飛び交っている だが、彼らは苦戦していた 「どうして勝てねえんだよ！」 「ごめんなさい。心霊医術が遅れてるわ」 四人の特殊能力者たちは最初は好調だった だが、化け物は攻撃を受ける度に 皮膚の硬化、何でも強制終了させる魔力 様々な魔力へ適応し、相手の技を見て一瞬で真似することができるようになっていった 最初は形も歪な何者でもない化け物だったが 段々と高度な知能を兼ね備えた人型になっていた 「我を倒すことは不可能だろう」 次々に倒れていく特殊能力者 頑張れ、負けるな、勝ってくれ そんな言葉は虚しく 勝てないと確信していた だが 人々は希望を最後まで彼らに託した 「頑張れええ！！」 「君たちが希望なんだあ！！」 声が枯れるまで叫びまくる 「くそ、これまでか…」 弱々しい声が鳴る その瞬間 人々の希望の灯火はふっと消えた 絶望が人々を襲う また悲鳴があちこちから飛び交う ああ 私達の運命は 「待たせたな」 (link:おいおいお前、特殊能力使えるってマジかよ〈特殊能力検定〉:http://uranai.nosv.org/u.php/q/tetsutomoy1/) 前作をご覧の上、お楽しみください