占いマニア

蒼が融け、そこに浮かぶ月までが蕩ける様な甘い薫りに溺れた。 本能が烈しく語っている。 この感情だけには逆らうな、と。 上っ面だけの世の中で、この激情だけには逆らうなと。 花弁が口内に溶け、体内に流れ落ちていく。 蕩ける様に甘い薫りが、甘い味が、愛おしさを実感させる。 切ない程に愛おしくて、何故か涙が溢れそうになった。 温度が溶解して、一つになっていく様な不思議な感覚に包まれた。 その求愛行動に、最早言葉等必要無かった。 目の前の愛しき花弁に今一度、口付けを落とした。 ああ、心から愛している。 ＊＊＊ (link:【募集企画】 【ローズバーズ】 温 度 溶 解 【3L】:http://uranai.nosv.org/u.php/novel/aisiteaisiteai/)の本編、リレー小説となっております。まだまだ募集しておりますので、是非参加してください。 更新の際はコメント欄に「更新します/しました」を報告してください。 題名は「話数.題名【キャラ名/作者名】」をお願いします。 CSSはem7様の(link:【CSS配布】cafe noir【リクエスト】:http://uranai.nosv.org/u.php/novel/em7cssrequest/)からお借りしました。