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数万人に一人が罹患する不治の奇病、“デゼル”。 背中から翼が生え、病が進行するほどにそれは激痛を伴いながら美しく成長し、やがて罹患者は死に至る。 罹患者の翼が天使のように美しく儚げであることから、別名“天使病”とも呼ばれている。 孤独な少年の前に現れた、翼を抱いた美しき少女。 川を流れる清水が上流から下流へと流れ落ちるように、二人はあまりにも自然に惹かれ合い恋に落ちた。 生きることに臆病になった少年。 “天使”となることを約束された少女。 終わりから始まる、絶望が描いた純粋な“恋”の物語―― ▽注意▽ ・夢小説ではございません。 ・更新は不定期かつ気紛れです。 ・悪意あるコメント、晒し、低評価は固く御断りしております。 ・舞台はヨーロッパ圏をモチーフにしています。そのためヨーロッパ圏の言葉が作中に出ます。